
大寒を過ぎて雨も上がり,今日は早春を思わせるうららかな日和でした。心配された雪も降らなかったので,今日は8000mの苦行に出かけようと思ったのですが,膝が痛くてやめました。でも折角の日和なので10kmのサイクリングと植物観察にしました。
以前「この寒空に咲いている花なんてありますか?」という質問をされたことがありましたが,その答えの一つがこれです。今日はとても暖かかったので花たちも元気一杯でした。シソ科のホトケノザという草です。別名三階草ともいいます。私はこちらの方がこの草の特徴をよく表しているように思うのですが‥。花を引き抜いて元の方を舐めると甘い蜜を楽しむことができます。ホトケノザというと春の七草に出てくるあれかしらと勘違いされますが,違います。
春の七草とされるホトケノザは下の写真の草です。こちらはキク科の植物で「コオニタビラコ」が正式和名になります。

休耕田などで地面に張り付くように生えているので「タビラコ」なのでしょうが,なぜわざわざ「コオニ」をつけたのか理解できません。また,「ホトケノザ」という呼び方も何故シソ科の3階草の方になってしまったのかもよくわかりません。
植物の名前の付け方にはいろいろ難しいことがあるようで,秋の七草の「アサガオ」も今私たちが理解しているアサガオではなく「キキョウ」のことだということになっているのだそうです。いやはやなんともでございます。
まぁ,綺麗なお花を楽しむことにだけ満足して,難しいことは専門家の先生方にお任せしておきましょう。

あまりの暖かさに,今日はオマケが付きました。キタテハです。成虫で冬越しするタイプの蝶で,ハラハラと頼りなく飛んでは日向ぼっこを楽しんでいるようでした。