2019年10月28日

自然の驚異

「ねぇ,ちょっと!」
「ほぇ?」
「ねぇってば! すごいわよ!」
「ほぇ,ほぇ?」
「んもう,ねぇ,これ!!」
「はい,はい,どないしたん?」
 拙宅の庭で愚妻が,何やら叫んでおります。渋々出て行って仰天でございます。
「ぬおっ! なな何じゃ,こりゃ!?」
カマキリ1.jpg
「ねぇー!! すごいでしょ!!!」
「ちょ,ちょ,カメ,カメ,カメラとってくる!」
「アイヤー,こんなん初めて見たわ!」
 以前,自然観察のセミプロの先生が,自慢げに見せてくれた写真の中に似たものがありました。カマキリがアマガエルを捕まえている写真でした。今日の写真はアマガエルではなく,ニホントカゲの幼体です。
「これどうするのかしら?」
「もち,食べるんでしょ!」
「えぇっ,やだ!」
「『ヤダ』って言ったって,自然の世界のことだから,仕方ないんだよ。」
「キャー! カマキリこっち見てる!」
「何っ,カマチョがメンチ切ッとるとね!?」
カマキリ2.jpg
 つかの間,馬鹿夫婦が自然の驚異に触れ,感嘆の声をあげていた次第でございます。
 いやはやなんとも,自然って凄いもんですね。それでは,サヨナラ,サヨナラ,サヨナラ!!
posted by オンズ at 00:00| 茨城 ☁| Comment(0) | 虫籠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月13日

アカホシゴマダラ

アカホシゴマダラ.jpg 
 「昔はよく見かけたのに……」ではなく,「昔は見たことがなかったのに……」という表現があてはまるのはこの蝶です。
 2年前,表の仕事の職場近くの沼周辺でこの蝶を発見したときには,それはもう興奮しました。今まで見たこともない赤い斑点のあるゴマダラチョウかしら? 「新種発見かもしれない!」などとドキドキしたものです。図鑑で調べてみると,「ベトナム北部から中国・朝鮮半島に分布する普通種。日本では奄美大島周辺で確認されている。」ということでした。新種ではないにしても,国内では奄美群島でしか見られないチョウを茨城県で確認するなんて大事件です。さらに調べてみると,「1996年,埼玉県秋ヶ淵公園で突如として確認され,その後関東南部でも発生を確認。2006年には東京都内,2010には関東北部・山梨・静岡・福島・愛知・京都の各府県で確認されている。」という報告を見つけました。なんと伊豆大島や富士山頂でも撮影された記録があり,最近では栃木県小山市でも発生が確認されています。
 どうやらマニアが中国大陸産のチョウをゲリラ的に放蝶したらしいということのようです。
現在では,危険外来種に指定され観察が続けられています。
 「見たことのないものを見られる」うれしさも否定はしませんが,古来の生態系への影響も心配になります。自然の変化によって生物の分布が変化するのはやむを得ないにしても,人為的なそれには諸手を上げて賛成とはいきません。「自然の変化も人為的なものなのでしょう」と言われれば確かにそうなのですが,やはり首を傾げてしまいます。
 
 話は変わりまして,8月26日のイベント参加についての詳細ですが,心配した通り,1号バンマスからの詳しい情報は,まだのようです。言い訳が楽しみです。
posted by オンズ at 09:36| 茨城 ☀| Comment(1) | 虫籠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月05日

タマムシ

タマムシ1.jpg
 先日,オオケタデの記述で「昔はよく見かけたものですが…」と書かせていただきました。本日もその表現がぴったりの虫です。そうは言っても私の印象では昔も珍しい種類に入る虫だったと思います。
 「ブーン」という羽音を聞き,辺りを見渡すと何とタマムシではありませんか。飛ぶ姿はけしてカッコイイものではありません。身体の重さと羽の位置のバランスの問題なのでしょうか。腹の部分がいかにも重そうで下の方にぶら下がった格好で飛ぶのです。そのくせけっこうな距離を飛ぶので,行方を確認するのが大変なのです。「あの辺りかな?」と見当をつけてゆっくり近づき,「どうか低い所にとまっていますように」と願いながら居場所を探すと,残念! 5mぐらい上の方に見つかりました。
タマムシ2.jpg
 生きているタマムシは本当に久しぶりです。「おっ,タマムシが飛んでいる」と気が付いても,だいたいこちらに追うゆとりがありません。もしあったとしても追いかけてうまく姿を確認できるものでもないのです。姿が見えないよりはましなのでシャッターを切りましたが,例によって良い状態の写真にはなりませんでした。
 良い写真がとれなくてもこの日(7月21日)はラッキーだったのでしょう。夢中でシャッターを切っていると,別の羽音が「ブーン」。そちらを見るともう一匹生のタマムシが飛んでいました。1日に2匹も確認できるなんて,私の現状では「ラッキー」としか言い様がありません。
タマムシ3.jpg
 死んでいるタマムシなら年に1例ぐらいは見ることもあります。死んでもこの美しさを失わないのが不思議です。その不思議さのため乱獲にあったのでしょうか。最近はめっきり少なくなってしまいました。
 法隆寺の国宝に有名な「玉虫厨子」があります。上野の国立博物館で国宝展が開催されたとき,愚妻と見に行きました。タマムシの羽は殆どはがれ落ちていましたが,わずかに残ったそれは千年以上経った今でもタマムシの羽と分かる状態を保っていました。記録として残っているのは2600匹分の羽が確認されたとなっています。一説によると,作られた当時は2万匹以上のタマムシが使われたとされています。昭和35年に制作されたレプリカでは5300匹余りのタマムシが犠牲になっています。
 誰が考えついたのか知りませんが,タマムシにしてみたらいい迷惑です。

 話は変わりますが,今月の定例ライブは残念ながら中止になります。その代わり,8月26日(土)に明野の宮山公園でnananさんとの共演が予定されました。詳しいことは1号バンマスがアップしてくれると思います。(あまりあてになりませんが………)
posted by オンズ at 01:14| 茨城 ☁| Comment(0) | 虫籠 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする